「ソラリス」「けんかえれじい」

ソラリス [DVD]

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スティーブン・ソダーバーグ監督。タルコフスキー版は過去に観ましたが途中であまりの眠さのため即死でした。とりあえずリメイクから。めんどくさいので引用を

1972年にアンドレイ・タルコフスキー監督が映画化した、スタニスラフ・レムSF小説を再映画化。友人の科学者ジバリアンから救援要請を受けた心理学者のケルヴィンは、惑星ソラリスの宇宙ステーションへ向かう。そこで彼は、ジバリアンの死体を発見。さらに他の科学者の奇妙な言動、不可解な音、死んだはずの妻との再会により、精神的に追いつめられていく。
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何かタルコフスキー版と大分異なる気がします。途中で寝たので分かりませんが。こちらでは中心は主人公ケルヴィン(ジョージ・クルーニー)と死んだはずの妻の関係を中心に描いています。亡き妻との過去の思い出と現在の宇宙ステーションでの妻と再会の場面と凄く効果的にフラッシュバックすることで、現在起きていることに対する感情の遷移を見事に表現してますね。
ただ、ラストがありすぎな感じ。キャストが個人的にハマりまくり。あと驚くべきなのは音楽。ゆっくりとループするストリングスが、映画のゆっくりと変わりつつある気持ちを表現してるんでは。



あと鈴木清順監督作品

けんかえれじい [DVD]

けんかえれじい [DVD]

The Born Fighterってすげえな、おい。『殺しの烙印』も"Style to kill"だったな。誰だろう、このタイトルつける人。凄いセンスしています。
若かりし高橋英樹がかっこよすぎです。主人公(高橋英樹)が喧嘩に次ぐ喧嘩で放校処分となり岡山を去り、会津若松へとその舞台を代えて暴れまくるという娯楽映画。いかに男らしく生きるかにこだわる主人公であるが、ヒロイン役の道子(浅野順子)の前では萎縮する様が可愛らしい。清順映画は真里アンヌといい、浅野順子といいヒロイン役に引き付けられます。
何故戦うとかはどうでもよくて、とにかく喧嘩するために喧嘩するという一種の自己目的化がなされていますね。こういう青春劇って今ではないかもね。最後に北一輝の顔写真が一瞬出てくる所にこの時代の空気感が伝わってきた気がします、