ナイン・ソウルズ

以前はあまりの過労のため途中で寝てしまったのでもう一度。

ナイン・ソウルズ [DVD]

松田龍平のあの死んだ目っていいよね。今回の映画は９人もの脱走犯を扱っているために、いまいち消化しきれない印象は拭えませんでした。ただ、田舎道での長まわしのカットやストリップ（？）でのシーンなどはっとさせられるシーンは健在。
現実とありえない理想が交錯するわけだけど、無残に皆打ち砕かれるのを見て「ああやっぱり」という気分に…。無残に打ち砕かれるのは知りつつも、そこに向かって突っ込んでいく様はロマン主義そのものではないか。この監督のこういった一貫したモチーフには危ないと思いつつも、どうしようもなく惹かれてしまいます。