TOKYO FIST/戦場のピアニスト

半額で借りていたビデオの返却日なのでラッシュ。

東京フィスト [DVD]

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いやー、久しぶりにすんごいのを観たな。「バレット・バレエ」とか「鉄男」もよかったけど、これも魅せますね。
無機質な都市に住む2人の男と1人の女を巡った変わった三角関係にケリをつけるために、主人公は相手の男の部屋に殴りこみをかけたが、返り討ちに合う。そこからボクシングを始め、女はボディ・ピアスやタトゥーなどエスカレートしていく。肉体的痛みを通じて無機質な都市に生きる登場人物が再生をしていく。
顔のない都市Tokyoを鋭いアングルで迫って撮っているのと、自分でも何だか分からない内なるものが勝手に動き出すさまがすごいね。暴力や肉体的痛みを通じて自己を獲得していくさまがものすごい迫力の映像によって伝わってきます。また観よう。

戦場のピアニスト [DVD]

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途中ちょっと冗長。けどピアノのシーンはよかった。最後主人公を助けたドイツ兵の「生きるのも死ぬのも神の選択だ」という言葉が最後で主人公/ドイツ兵のその後を示唆する複線となっている。人は「生かされている」という言葉がこの映画にはふさわしい、というのが観ての感想。