@上野

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美術解剖学 内藤礼 特別講義
2005年4月28日(木) 午後3時35分〜午後5時
東京芸術大学 上野校地 美術学部 中央棟
第3講義室(2F)
美術解剖学の履修生でない方もどうぞご参加ください)

お昼の上野にて面接を終え、友達に誘われていた芸大の特別講義を聴講させて頂きに、上野の東京芸大へ。初潜入。やっぱほかの大学と全然違う。質問する学生が全然ロジカルでない。自分の感情を表す言葉を羅列していくというような・・・。些細な自分の中に沸き起こった感情を言葉にする難しさというか難しさというか。

内藤礼さんは小さな声で学生の質問に答えていたが、非常に感銘を受けた。自分の中に残るあるかないかも分からないような微細な感覚を信じること。そして自分の微細な感覚を突き詰め、最大公約的なものから離れていく孤独を感じながら作品を生み出す。
「みせかけではない生を生きたい」という誠実な姿勢や、「美しいものの力を信じます。何故なら私はそのものの力を知っているから」という言葉から裏に潜む美やそういった言葉に出来ない微細なものの存在を感じた。
あと今日感じたのは言葉でそういった微細なものについて語ることの限界について。言葉は外に出して発話した瞬間に他者になりだいたい死んでいる。自分の中に訪れる感情を言葉にして出すというのはその瞬間に自分以外のものとなるわけで、言葉で語りつくせる世界の貧しさを感じた。
最後に後悔し反省したことは、この講義の前に作品を見に行っていないという致命的なミスを犯したことで、よく理解できなかったのも事実。ということで行きます。

ギャラリー小柳
東京都中央区銀座1-7-5
OPEN:11〜19時、日曜・祝日休館
Tel:03-3561-1896
「地上はどんなところだったか What kind of Place was the Earth?" 」4月1日から5月14日まで