Lost in Translation

タイトル：ロスト・イン・トランスレーション
出演：ビル・マーレイ
出版社/メーカー：東北新社
メディア：DVD

　Amazonのレビューでは賛否真っ二つという感じですが、断固支持します!!
ストーリーはウイスキーのＣＭ撮影のため来日した中年のハリウッド・スターと、夫の仕事で日本に来たものの、一人で孤独を感じる若妻が出会い、心惹かれあっていくというもの。
ストーリーはないと言ってもよく、ただ淡々と日常が描かれていく。
両者は一見、日本という島国に来て、言葉や外国人に対するよそよそしい態度などで、孤独に陥っているように見えるけど、両方ともに、もともと孤独を抱えていることが描かれている。（絨毯の話しかしない妻や、新妻の寂しい気持ちを理解できない夫等）
東京のネオンや人はネガティブに描かれているように見えるけど、それがむしろ寓話的な雰囲気をもたらしているんじゃないかな。
そういった特殊な箱＝東京の中で、普通だったら絶対に仲良くなることのない全く共通点を持たない二人がだんだん惹かれあっていく。社会からはじきだされて孤独を感じるからこそつながりあえるみたいな。このミニマムな感じを余すところなく表現していてすごいよ、あんた。
キャストもはまり役だし、曲もいいね〜。なんといってもマイブラの曲が流れてびっくりしたけど、ネオンの光とマッチしてほんといいよ。